AT Dance 白井 さちこ
あなたの動きの可能性をひらく ダンス・キラメキスト
アレクサンダー・テクニーク国際認定教師(ATI)
JATS 日本アレクサンダー・テクニーク協会会員
BAJ 一般社団法人バレエ芸術推進協会 理事
■それは姿勢の勘違いから始まった
私自身が大人からダンスを習い始めて、身体の使い方や姿勢に試行錯誤し、何度も身体を痛め、20代の頃から整体に通い続ける”悩める大人ダンサー”でした。
その頃の私は勘違いしていたのです。
「踊っていると”背中がまっすぐ”な、ダンサーの身体になるのね!」
肩こり、腰痛はあたりまえ。よく寝違えを起こし、膝、股関節、足裏と、あらゆる場所を痛めました。
その都度、自分なりに考え、姿勢を直し、使い方を気をつけてはいたのです。
■治してもまたなるよ 習慣だから
ある日突然、歩けないほどの痛みがきました。腰はガチガチで脚の長さは2cmくらいズレていました。
幸い、新国立劇場のバレエ研修所付きの整骨院の先生をご紹介いただき、治療も効果が出ていました。でも先生から言われたのです。
「治してもまたすぐなるよ。習慣だからね。」
本当にそのとおりでした。痛くしては治してもらい、また踊って痛くなる・・その繰り返しです。
先生のところには10年くらい通ったでしょうか。
■アレクサンダー・テクニークとの出会い
気づけば40代、周りのダンス仲間や先生たちの多くも身体に痛みを抱えていました。
その頃、ピラティスが日本でも流行し始め(私はビデオを作っていました)、コンディショニングの必要性が言われるようになってきました。
いずれは、ダンサーのヘルスケアに関わるような仕事ができたらいいなと、思い始めたのもこの時期です。
そんな私がアレクサンダー・テクニークに出会ったのです。学び始めたのは45歳のときでした。
学び始めた頃、腰が痛いなぁと思いながらもクラスに行くと痛みがなくなるのです。
「あぁ、私が痛くなるようなことをやっているんだ。」
そのとき実感としてわかりました。
すべては私自身が”痛みが起きるような身体の使い方をしていた”からだったのです
■身体も心も楽になった
学びを進めるにつれてマッサージや整体は不要になりました。年齢を重ねた今の方が身体は自由に動きます。
臼蓋形成不全による左股関節の変形が進行していますが、上手に付き合いながら元気にダンスを楽しんでいます。還暦を過ぎた今ももちろん現役!
不思議なもので、身体が楽になると考え方や価値観も変わりました。できない自分にOKを出せるようになりました。
ここまで25年以上の年月がかかりました。ほんと、若い頃の私に教えてあげたいです。
■最強の隠しアイテムを手に入れよう
アレクサンダー・テクニークは特別なものではありません。ずっと持っていたのに気づいていなかった”協調のシステム”という最強の隠しアイテムを、見つけて自分で使えるようにする宝の地図のようなもの。
地図を持たずに苦労し続けるなんてもったいないですよね!
一人でも多くのダンサーが、アレクサンダー・テクニークに出会い、自分の身体本来の使い方を思い出していけるように、痛みなく好きなダンスを続けられるようにと願っています。
あなたのダンスライフをハッピーに☆
*様々な分野で活動する原石にスポットを当てる<Re•rise News>さんにインタビューしていただきました。
→ こちらからご覧ください (外部リンク)
<略歴>
1963年 横浜生まれ。
高校卒業後にジャズダンスを習い始める。フィットネス全盛期でエアロビクスやヒップホップ、バレエなどダンス三昧の日々を過ごしていた。20代後半からすでに腰痛。マッサージ&整体通いの日々。
仕事は映像製作系の会社を経て、2000年よりTDKコア(のちに日本コロムビア)。バレエやダンス、ヨガ、ピラティス等のDVDを多数プロデュース。
2008年、BODYCHANCEの教師養成コースに入学。
国内外のマスターティーチャーから学び、約6年かけて1,600時間を超える課程を修了、2014年からAT Danceとして活動をスタート。
現在は、さまざまなジャンルのダンサー(プロアマ問わず)を主な対象にアレクサンダー・テクニークをベースにした心身の使い方、ボディマッピングのレッスンを行なっている。
身体のデザインをわかって教えられるダンス指導者の育成にも努めている。
趣味のジャズダンスは還暦を過ぎた今も現役。
●個人Facebook(お友達申請はメッセージを!)